古き良き大衆酒場的な雰囲気の"ネオ大衆酒場"

ネオ大衆酒場とは

本テーマを見た際、何を今更ネオ大衆酒場と感じました。まあ、現在の飲食業界のトレンドとして、その昔は昼間から鼻先を赤くしたおっさん達しか行かないような、昼酒が飲めて、それなりの酒のアテを出してくれる、どんなチェーンにも属さない独立系個人経営で、昭和もしくはそれ以前の雰囲気をもつ本物の飲み屋を若者でも入れるようにしたものをネオ大衆酒場とし、次の時流はこれだみたいなように仕掛けた事が飲食業界の思惑であれば、これらのネオ大衆酒場ブームも一過性であることを望みます。

 

なぜなら、それまで全うな努力で続けてきた、従来の本物の大衆酒場に大変失礼であり、無礼きわまりないと感じるからです。もともと、大衆酒場は店主が酒や料理にこだわりを持って経営にあたるのが当たり前で、大資本が酒や食材を大量一括仕入れし、大規模チェーン化した居酒屋とは一線の区切りがあり、大衆酒場の仲間には入れたくないというのが、わたくしの本音であります。ですから、そのような居酒屋チェーンは初期は炉ばた焼きを売りにしたり、肴の安全性や鮮度を競ったり、改装により大部屋を廃止し、個室中心にしたりしながら、目先を変えた方法で延命をしてきたのが現状であると推察します。

 

そして、次のキーワードがネオ大衆酒場というのは、あまりに虫の良い話であり、本来、大衆酒場として営んできたところに対する挑戦でもあるように感じます。もっとも、頑固おやじが健在の大衆酒場は相手にしないだけのノウハウを持っており、そんなもんはどこ吹く風といなされるのが、関の山とも感じますが、本当の大衆酒場を知りたいのであれば酒屋の店内での、もっきりを体験してからにしてほしいと思います。

ネオ大衆酒場の特徴は安い

今、飲食業界のみならず世間の熱い注目を集めているのが「ネオ大衆酒場」と呼ばれる居酒屋です。ネオ大衆酒場とは、その言葉のイメージから想像できるように、一般庶民が気軽に立ち寄れるような気取った雰囲気のない酒場のことです。数年前までは、ブラックライト灯る半個室空間、天井からは垂れ下がった布、和紙で出来たランプシェードなどに代表されるような、少し背伸びしたオシャレ感のある居酒屋が多数出現していましたよね。

 

けれど、時代は今「ネオ大衆酒場」なのです。やはり肩肘はらない空間に、人々は日々の疲れの発散を求める傾向があるのでしょうか。もしくは、メニューがどれもお安いせいでしょうか。飲食業界では今、ネオ大衆酒場に分類されるような居酒屋が増えているのです。しかし、価格が安いとはいえ、その種類はとても豊富です。オシャレ居酒屋の創作料理にだって負けてはいません。今の時代の料理を取り入れつつ、メニューは呼びやすく親しみやすく、そして価格は気軽に手が出せる価格ですね。

 

例えば、オシャレ居酒屋がウサギ肉を使った料理を「ラパン・ド・ナンチャラ?」などと表現するところをネオ大衆酒場では、「うさピョンソーセージ」ぐらいわかりやすく、かつ親しみやすいネーミングで表現します。ですから、料理名から内容がわかりやすい上に、言い辛いということもありません。なおかつお値段はできるだけお安く。これが“ネオ(次世代)”と表現される所以でしょうか。