ネオ大衆酒場の定番はハムカツ

ネオ大衆酒場の定番はハムカツ

あの手この手の新機軸を打ち出さなければ生きていけない飲食業界で、誰が仕掛けたかは知りませんが、今度はネオ大衆酒場なるものが、新機軸らしく、かなりの低価格で飲酒とつまみが楽しめ、女性でも気楽に入れる事が第一の基本コンセプトらしく、既に、ネオ大衆酒場なるチェーン展開をはじめたお店も、見受けられます。

 

お酒の種類もほとんどのものが揃っていて、ビール以外はどこのメーカーのどんなものを使っているかは判りませんが、まあ、普通の味で自分の適正酒量さえ、間違わなければ悪酔いするような事もないようです。お酒のおつまみも、大量一括仕入れの、質の良いお刺身や、タコぶつ、玉子焼き、煮込み、おでん、おしんこ、串カツ、ポテサラなど簡単なものが多く、ハムカツを売りにしているお店もあるようです。

 

ところで、ネオ大衆酒場って、なんなのでしょうか、大衆酒場とどこがどう違うのでしょうか。一つわかることは、昔からある大衆酒場を多少、今風にモダナイズし、大規模化したもので、料理には、これと言った売りやこだわりのない安直なコンセプトと感じられます。飲食業界では、常に新機軸を打ち出していかなければ、大規模チェーンは、値段競争と営業時間の延長のみが強調され、生き残っていくことが大変難しくなっている中、このネオ大衆酒場も一過性のブームで終わってしまうと考えるのは拙速すぎるでしょうか。

 

従来の連綿として暖簾を掲げる大衆酒場は、その店の店主の頑固一徹さで貫かれていて、代々に亘るお客を第一に思う、けっして口には出さない寡黙な優しさで溢れていると言えます。そんな所でつつくレバカツの旨さは、ハムカツとは一線を越えた本物の旨さがあります。